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CNN

CNNは日本の参議院での安保関連法案成立をうけ、「日本が平和主義を放棄した」と報じた。

 

日本国民の理解を得ずして成立させた同法案は明らかに無効であるように感じる。

印象的なのは、多くの海外メディアが法案成立後に大々的にこの事を報じていることだ。

日本以外でも大きな関心事である事がうかがえる。

また同時に多くの日本以外のメディアがしっかりメディアとしての機能を果たしていることもわかる。

多くの国が法案成立を歓迎しているなか、その国々のメディアはしっかりと自分達の姿勢で報じていることだ。

それに比べ日本のメディアはしっかり機能しているのだろうか。

法案成立前から多くの国民が全国各地でデモをしていた。その中には学生も多く参加していた、そして呆れたことにあるメディアがその学生達にインタビューしているなかで「こんなことをして就職に影響しないのか」と、質問したのである。

これはまるでデモ活動が間違っているみたいである。

例えデモに参加しなかったことによって就職できたとしてもその後、戦争がおきれば働くことができる状態でいつづけられる保証はない。

仕事を持ち働くことも、もちろん重要なことである。しかし、より大切なの職を得て平和に生活することである。

学生達は就職という目先のものよりも、これから彼ら彼女らの将来の日本の方向が決まる大きな分岐点に焦点があっていたのだ。

おそらくこの学生達の方がそのインタビューアーよりも危機感があったのだと思う。

また、デモに参加した人々は一国民として法案に反対の姿勢を示しデモという形でそれを主張したにすぎない。

従来、日本人はあまり積極的に個人の意思や意見を主張してこなかった。

そのためか、依然として日本人は積極的な主張を不快に思うことがある様に感じる。

さらに、政治家も国民の意見を聞く姿勢がない様に思う。

安部首相は、法案成立後の記者会見において「これからも国民の理解を得られる様説明していく」と、述べた。

物事には順序があり普通ならば、十分な理解を得るまで説明し、理解を得て成立させるべきである。

しかし、その説明責任を全く果たすことなく国民を無視し成立させたのである。

これから、首相にはしっかりと自分の立ち位置を明確にし、国民に分かりやすい様説明していただきたいと思う。

 

http://www.cnn.com/2015/09/18/asia/japan-military-constitution/index.html