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安倍首相の曖昧な立ち位置

日本はこれまでに色々な形式で第二次世界大戦の過ちについて謝罪してきた。その一例が日本による植民地支配と侵略について謝罪した村山談話である。安倍首相は、今年初めこの談話を引用し、「これまでの内閣と同様、全体として談話を受け継いでいく」と述べた。

しかしながら、この発言ははっきりせず、彼がどのように8月に戦後70年談話をつくるのか様々な憶測がある。多くの点で安倍総理の国会での発言はこの後訪れる重要な瞬間のための実践的な動きであると解釈されている。あらゆる謝罪とその欠落は日本と近隣のアジア諸国にとって重大な事柄になりえる。さらに、それは安倍首相の今後の自衛隊の考え方をもあらわす。

ダートマス大学准教授でハーバード大学ライシャワー日本研究所の研究員であるジェニファー•リンド氏は、安倍首相は歴史認識について柔軟性を見せているとのべた。安倍首相はアメリカ並びに他からの批判をうけ靖国神社への参拝を献金へと変えた。

それでもまだ、日本のリーダーはもう一度謝罪することを拒否している様に見える。リンダ氏は、「これは右と左、さらに国内と世界へのどっちつかずの立場を象徴している」と話した。しかし、この不明確なバランスとりがいつまで続くかはわからない。

http://www.washingtonpost.com/blogs/worldviews/wp/2015/04/28/the-troubling-history-following-japans-shinzo-abe-to-washington/

 

民主主義国家の日本である以上もっと世論もこの70年談話に関心をもつ必要がある。この談話によっては、これからの日本という国が大きく変わる可能性があり、国民全体としてもっと活発な議論が起こってもいいように思う。そのためにもメディアには、しっかり中立公平な立場から正確な情報を提供してもらいたい。